中国メディア・新民晩報は6日、男子バスケットボール・ワールドカップの日本―米国戦を観戦するために中国にやってきた熱心な日本のファンにインタビューを行ったことを紹介し、「この試合で精彩を放っていたのは、米国のトップ選手ではなく日本のファンたちだった」と評する記事を掲載した。

 記事は、5日の日本―米国戦で、日本は54点という非常に大きな差をつけられて大敗したと紹介。
しかし、この試合で大いに輝きを放っていたのは、ドリームチームと呼ばれる米国のトップスター選手ではなく「熱心な日本のファンたちだった」とした。そして、日本のファンたちは試合開始から観客席で声援を送り、大差をつけられても全く情熱が覚めることなく応援し続けていたと評し、ハーフタイムの時間に日本の観客席に行って、日本の男子バスケファン歴10年という東京からやってきた男性サラリーマンに話を聞いたと伝えている。

 この男性にバスケを好きになったきっかけを尋ねると、「学生時代に見た『スラムダンク』の影響。自分と同じ敬意を持つ人はここにたくさんいると思う」との答えが返ってくるとともに、前の列にいた女性もこちらを振り向き「私もそう。いつか日本代表がマンガの中の湘北や山王のように強くなってほしい」と語ったという。

 男性は大学を卒業して社会人になって以降、余暇の時間は大きく減ったものの、それでもバスケに対する愛情は変わらないと語り、すでに日本代表の試合を見るために10回以上は中国に来ていると明かした。
また、これまでは試合観戦のために休暇を取ろうとすると訝しげに見られたが、今では状況が変化しつつあり、同僚がバスケの話をするようになるなど、注目の高まりを感じているとした。

 そして、「米国はとてもすごいが、日本にも期待の星がいる。勝とうが負けようが、どんなに点差をつけられようが、日本代表を応援し続ける」と語った、と記事は伝えている。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


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