韓国・ソウル新聞が先月発表したところによると、2018年の韓国の合計特殊出生率は0.98人と、出生率1人未満になったことが分かった。出生率の低さは日本と中国でも問題となっているが、中国メディアの今日頭条は27日、日中韓の出生率について分析する記事を掲載した。


 韓国の2017年の合計特殊出生率は1.05人だったが、今回初めて1人台を割り、統計以来最低の数字を記録したことになる。人口維持には2.1人が必要とされ、超少子化基準の1.3人という数字から見ても、かなりの低水準であることが分かる。

 記事は、1.42人だった日本と比べると、「日本は恋愛も結婚も出産もしない低欲望社会だと毎日言われているが、韓国ほどではなかった」と指摘。合計特殊出生率に関して言うと、2005年に1.26人の最低記録を出した後はわずかながら上昇もしており、「欲望は上昇している」と分析した。

 一方の中国の合計特殊出生率は1.48人と、数字だけでみれば3カ国の間では最も高い数字を示している。しかし「出生率の右肩下がりぶりでは世界一」で、韓国どころか世界でもこれほど急激に低下している国はないという。
昨年の出生率だけを見れば韓国が最も厳しいように見えるが、一人っ子政策を緩和させたにもかかわらず少子化が加速している中国は、もしかしたら日本や韓国以上に危機的状況なのかもしれない。

 この話題は中国人の強い関心を引いたようで、多くのコメントが寄せられている。例えば「出産は女性にとって代償が大きすぎる」、「子どもを産んで育てるのは費用がかかりすぎる。誰が産む勇気があるというのだ?」など、中国でも出産を望まない人が増えている様子がうかがえた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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