中国メディア・東方網は24日、サッカーAFCチャンピオンズリーグの準決勝で浦和レッズが広州恒大に勝利したことについて「Jリーグで降格危機のクラブが、中国スーパーリーグ首位のクラブに勝った」と報じた。

 記事は、広州の敗戦により今年の同大会における中国勢の戦いは終了したと紹介。
その戦いぶりについて「総括すべき点はあまりにも多い」とした。

 そのうえで、この数年、「中国サッカーは間もなく台頭する」、「プロリーグもますますうまくいっている」、「将来は欧州5大リーグに次ぐ世界6番めのリーグに成長する」など、聞こえのいい話がたくさん聞こえてくるとする一方で、「巨額を投じて外国人選手を買うなかで、自国選手の競技レベルは本当に進歩したのかどうか、冷静に考えてみよう」と提起している。

 そして、今シーズンのJ1リーグで下位に低迷し、降格の危機にも瀕している浦和がアジアチャンピオンになる可能性が高いという状況を説明。「選手全員の年俸を合わせてもわれわれの外国人助っ人1人にも満たないクラブが、北京国安、上海上港、広州恒大を次々破って決勝まで上り詰めた。これこそ日中サッカーの差であり、この差はあらゆる方面にわたっている」と伝えた。

 記事は、中国サッカーがこの差を埋めるには、底辺にある青少年の強化から取り組まなければならないと指摘。優れた技術やフィジカルを持つ10代の選手をどう育てるかが大切だとした。また、サッカーを愛するファンはユースの試合をもっとたくさん見るべきだとも提言。「注目する人が増えてこそ、発展できる。金満サッカーを経験した中国サッカーは、基礎の部分から発展させるべきだ」と提言している。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


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