中国の世界における影響力は拡大の一途を辿っていると言えるだろう。世界における地位の向上を中国人は誇らしく感じているようだが、同時に世界における「日本の地位」についても気になるようだ。
中国メディアの快資訊は24日、現在の日本の世界における地位を考察する記事を掲載し、日本は今なお世界に大きな影響を及ぼす国であるものの、「米国に主導権を握られており、正常な国とは言えない」と伝えた。

 記事はまず、日本は古代中国から多くを学び、中国の影響を強く受けた国であったと指摘する一方、明治維新後に飛躍的な成長を遂げて一時はアジアで最も強大な国になったと指摘。また、第2次世界大戦後にも高度経済成長によって世界の経済大国となったが、バブル崩壊によって30年以上のも間、経済成長が停滞していると強調し、では「現在の日本は世界においてどの程度の地位にあるのだろうか」と疑問を提起した。

 中国には日本に対する蔑称として「小日本」という言葉が存在するが、これは日本の国土が小さいことを揶揄する意味も含まれている。記事は「面積から言えば、日本は中国の3つの省ほどの大きさしかないため小さいと言える」としながらも、日本の2018年の国内総生産は中国の37%ほどに相当する約535兆円に達したと指摘。また、日本の一人当たりのGDPは中国を圧倒的に上回っていると伝え、こうした数字を見れば決して「小日本ではないことがわかる」と伝えた。

 さらに、日本から毎年のようにノーベル賞受賞者が輩出されていること、アニメや漫画など、世界に大きな影響を及ぼすソフトパワーが存在することなどを強調し、「経済力、科学技術力、文化のいずれにおいても日本の世界における地位は高いことがわかる」と論じた。

 一方で記事は、「経済や科学技術力では強国と言える日本だが、唯一桁外れに劣っているのが政治力と軍事」であるとし、なぜなら政治と軍事面において「日本は主導権を米国に握られているから」と強調。日本は外交においても軍事においても「米国が許す範疇を超えた活動は一切できない」と伝え、米国に主導権を握られている日本は正常な国とは言えないと主張した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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