記事はまず、急激な経済成長と共に富裕層が増加している中国では「骨董品は別として、経済的に豊かな人の多くは中古品を好んで購入することはない」と紹介。一方、日本は中国よりも人びとが豊かであると認識されているものの、街では中古品を扱う店を見かけたり、フリーマーケットなどで中古品が売買されていて、多くの人が中古品に対して嫌悪感を抱いていないと論じ、中国とは逆の状況が見られると伝えた。
さらに、日本のフリーマーケットでは「様々な商品が取るに足らない価格」で売られていることを紹介し、中国人からすれば「豊かなはずの日本で、中古品がこれほど広く受け入れられているのは驚き」であると感じられると伝えた。
中国では日本ほど中古市場が発展しておらず、古着を販売している店はほとんどないのではないだるか。生活家電の中古品は販売されているが、基本的には現状渡しで商品の清掃はされておらず、購入後のケアもないことが一般的だ。そのため、購入する側に目利きが求められる。中古車市場も成長し始めているものの、社会的なメンツを気にする人が多いため、中古車を好んで購入する中国人は少ないのが現状だ。
これに対して中国のネットユーザーからは、「中古市場の拡大は、ごみの削減になって良い」といった意見が寄せられ、多くの人からの支持を得ていた。巨大な消費社会となった背後で、中国ではごみの増加が社会問題となっている。近年は環境保護に対する見方も変化してきていて、その一環としてリサイクルにも注意が向けられてきているようだが、様々な分野で中古品の流通が増えれば、さらなるごみの削減につながりそうだが、それは中国人消費者の中古品に対する概念が変化してからとなりそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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