日常的にお粥を食べている中国人からすれば、日本人が日常的にお粥を食べないことに大きな好奇心を抱くようだ。
記事は、弥生時代の古代日本人は米と雑穀をしっかり煮て「お粥」のようにして食べていた可能性が高いと伝え、西暦3ー4世紀になって甑(こしき)が中国から日本に伝わると、日本人は米を煮る以外に甑を用いて「蒸す」ようになったと紹介。しかし日常的に食べていたのはお粥であり蒸した米は祭祀に使用されていたと紹介、当時の日本人にとって米を蒸すのは「神聖な料理方法」だったようだと説明した。
また蒸した米を器に非常に高く盛り付ける「高盛飯」は、大饗の儀や春日大社の若宮祭などの行事に使用されていると指摘し、多くの日本人がお粥よりも炊いたご飯を食べるのが好きなのは、日本人にとって蒸した米の食感に近い炊いたご飯は、お粥よりも価値があるという伝統からなのではないかと考察した。
こうした点に加えて、日本では弁当文化が発達したが、離れた場所にご飯を持っていくうえではお粥よりも炊いたご飯の方が便利だったことも、日本で炊いたご飯が広く食べられるようになった一因なのではないかと主張した。
同じ米であっても、日本と中国で好まれる食べ方に差があるのは興味深い。中国でも鍋料理は広く食されているが、日本のように鍋の最後に炊いたご飯を入れて「雑炊」として食べる文化は中国では一般的ではない。鍋の残り汁で麺をゆでることはあってもご飯を入れることはなく、これも日本と中国の米の食べ方の違いの1つと言えるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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