世界の工場として今なお世界に大きな影響力を持つ中国だが、近年は人件費が高騰しているうえ、中国政府が製造業の高度化を進めていることから、さまざまな工場で産業用ロボットの導入をはじめとする機械化が進んでいる。記事は、「中国国内では人件費の上昇とともに、工場のロボット化の動きが加速している」と紹介した。
続けて、世界の産業用ロボット市場において、大きなシェアを獲得しているのは日本企業であり、さらに産業用ロボットの関節などに使われる「精密減速機」でも日本企業が大きなシェアを獲得していると紹介。中国にも減速機メーカーは複数存在し、日本企業が作る減速機の原理や仕組みは理解できるとしながらも、「中国メーカーの減速機は日本企業の製品に及ばないのが現状である」と指摘した。
さらに記事は、減速機は歯車が使われていることから、一見すると簡単に作れそうに見えるとしながらも、精密減速機の場合は歯車はできるだけ小さい体積である必要があり、同時に歯車には質の高い熱処理が必要で、対称性も求められると紹介。また組み立てにもおいても高い精度が必要になる精密機械なのだと指摘した。
続けて、精密減速機を製造するうえでは、金属加工の技術や精密さ、そして使われる金属の質の高さが求められると指摘し、これこそ日本企業が作る優れた減速機に中国の減速機が敵わない理由であり、「日本企業が作る優れた減速機の仕組みを理解できても、同じ品質の減速機は作れない」理由なのだと強調した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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