日本はアジア唯一のG7加盟国だが、敗戦後からここまで発展できたのは米国あってのことだとよく言われる。同時に、日本が「超大国」になれないのも米国による抑止のためと言えるだろう。
中国メディアの百度は12日、「もしも米国の制約がなければ日本は超大国になっていたのか」と題する記事を掲載した。

 記事はまず、日本がどれほどの強国かを紹介。面積も鉱物資源も中国の1つの省である黒龍江省にも及ばないのに、GDPは5兆ドルほどもある「隠れた大国」だと指摘した。例えば、宇宙開発技術や次世代戦闘機、高速鉄道技術、レーダー技術、潜水艦製造技術などの分野で世界をリードしており、「ほとんどの分野で中国を除くアジア諸国をしのいでいる」と伝えた。

 しかし記事は、日本が経済や軍事、技術面で強国になっても、旧ソ連や米国のような「超大国」にはなれないと指摘。その理由の1つとして3万人以上もの在日米軍が駐留しているからだとしている。しかし記事は、「米国による束縛がなかったとしても超大国にはなれない」と分析。記事によると、日本は「すぐに歴史を忘れ、周辺諸国と衝突する」傾向があり、頭に血が上ると思いもよらないことをしでかす国なのだという。そのため、米国が日本を抑えているのは「世界のため」になっていると主張した。日本は国力としては「超大国」になることは可能だが、歯止めが利かなくなると言いたいようだ。

 記事は結論として、「中国はこの強敵と戦うために、世界をリードして50年戦わなければならない」と締めくくった。どこからこの50年が出てきたのかは不明だが、中国にとっては「米国が日本を制約している」ことはありがたいことのようだ。
自身への制約には強く反発するものの、日本に対する制約は歓迎するというのは中国らしいと言えるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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