人びとの生活において「なくてはならないもの」や、生活を飛躍的に便利にしたもののうち、実は「日本発祥」だったというものは少なくない。中国メディアの今日頭条は8日、「世界を変えた日本の発明」のいくつかを紹介する記事を掲載した。


 記事は、生活に身近な日本の発明としては「QRコード」や「点字ブロック」、それに「味の素」があると紹介。モバイル決済で使用されるQRコードは、日本人が発明したが先に中国で普及したと言えるだろう。点字ブロックは中国でも標準的に設置されているが、設置の仕方や理解の低さから実用性には疑問がある。また、味の素は中国人の生活になくてはならないものになっていて、日本人以上に活用しているようだ。

 電子機器に関していえば、「カメラ付き携帯電話」は、今でこそ不可欠のアイテムだが、当時としては画期的であり携帯電話の常識を変えたと言っても過言ではないだろう。他にも、「CDプレイヤー」、「ICレコーダー」、「小型計算機」、「デジタル一眼レフカメラ」、さらには「CD―ROM」や「DVD」、「3Dプリンター」、「液晶テレビ」など枚挙にいとまがない。日本ではここ数十年で次々と新しい発明品が出てきて人々の生活を変えたことがわかる。

 他にも、「カラオケ」、「リチウムイオン電池」、「クオーツ時計」のほか、「羽なし扇風機」や「炊飯器」といった家電も紹介。炊飯器が発明されるまでは、かまどと薪で炊いていたことを考えると、大発明ということができるだろう。乗り物では、「新幹線」、「ハイブリッド車」、文房具では「修正ペン」、油性・水性ボールペンのよい所をあわせ持つ「ゲルボールペン」も日本の発明だと伝えている。いずれも中国でも使われているものばかりであり、中国人も知らず知らずのうちに日本人の発明に頼った生活をしているようだ。

 一部を列挙しただけで、日本人の発明の多さと影響力を知ることができる。
記事に対して、ユーザーからは日本に対する称賛の声は上がる一方で、「日本人が発明している間に我々は模倣に忙しくしていた」、「世界最大の製造大国である中国が作っているのは、他人が発明したものばかり」などのコメントも見られた。発明の多い日本人には、それだけ生活を向上させようという気持ちと、自由な発明が受け入れられる環境があるのかもしれない。今後の発明にも期待したいところだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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