中国のポータルサイト・百度に17日、「日本は戦後どうして急成長し、長きにわたり世界第二の経済大国になり得たのか」とする記事が掲載された。

 記事はまず、第2次世界大戦に敗れた日本において清算されたのはあくまで政治的、軍事的なパワーであり、その他の階級については清算、解体されることなく残ったことが、戦後の大きな発展を生む原動力になったとした。


 また、第2次世界大戦後に新たな産業革命を起こした米国が、付加価値の低い工業生産ラインを同盟国に積極的に移転しようとし、日本はこの機に乗じて米国のローエンド産業技術を獲得していったと紹介。米ソの冷戦体制の中で国際社会が従来より安定したことも、日本が安心して産業の発展に取り組める環境を作るうえで役立ったと伝えている。

 さらに、1949年の社会主義国・中華人民共和国建国を脅威と見た米国が、日本を資本主義陣営の最前線と位置付けたことで、日本が米国からさまざまな支援を得ることになったと説明。当時の東アジア、東南アジアには、日本以外に十分な工業能力を持つ国がなかったことも、日本にとっては追い風になったとした。

 そして、日本国内では米国の干渉の下で改革が断行され、財閥の解体、農地改革、労働改革という経済の民主化に向けた三大改革により日本の生産力は解放されたと紹介。政局の安定に伴って日本は高度成長の時代へと進んでいき、さらには「科学技術立国」を掲げて米国と一、二を争うまでに技術力を高め、経済的にも世界第2の資本主義国へと成長したのだと伝えた。
(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


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