中国メディア・東方網は25日、日本の男子卓球界の若きエースである張本智和選手の父親が、日本に拠点を移し、日本で子どもを育てた理由について語ったとする記事を掲載した。

 記事は、張本選手の両親がいずれも中国の元卓球選手であり、母親は世界選手権にも参加した経験を持つと紹介。
中国国内でもそれなりの実力を持っていた2人が出国し、日本で活動するようになった理由について、父親が「24、25歳で現役を退き、外国に行って活動をして視野を広げるということは、われわれの世代の多くの人がやってきたことであり、特段珍しいことではなかった」と語ったことを伝えた。

 また、日本を選んだ理由について、中国に近く里帰りに便利だったこと、日本の習慣が中国の習慣に近いことを挙げるとともに、当初は短期間で中国に戻ってコーチをするつもりだったものが、時間の経過とともに生活の軸が日本へと移るようになり、特に子どもが生まれてからは専ら日本で活動するようになったと明かしたことを伝えている。

 「近くて帰るのに便利だった」という理由が、日本の若きエースを誕生させる根源にあったことはとても興味深い。そしてまた、父親がすぐに中国に戻っていたならば、張本智和選手という日本代表選手が出てこなかっただけでなく、張本選手自身も世界を代表する卓球選手になれなかった可能性もある。

 記事は、中国卓球協会会長を務める劉国梁氏が「もし張本が中国で成長していたら、試合に参加する機会はそもそもなかっただろう」と語ったことを紹介。中国の男子卓球界では馬龍選手、許キン(日+斤)選手といった選手が長年主力を張っており、若手選手が強化を受けるチャンスをなかなか得られない状態が続いていたからだと説明した。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


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