中国における対日感情は全体的に良くないと言われるが、最近では日中間の交流も増え、特に訪日中国人の増加で日本や日本人に対する見方もかなり変わってきたようだ。しかし、日本における対中感情はあまり良くなっていない。
中国メディアの今日頭条は24日、日本人が中国へ行っても安全だと紹介する記事を掲載した。

 訪中日本人数は訪日中国人と比べるとずっと少ないのは確かだ。これには中国が反日の傾向が強いので、旅行中の身の安全を考慮して二の足を踏んでいることもあるだろう。

 しかし記事は、中国へ2回行ったことがあるという日本人の若者の話を紹介。日本人が思うよりも中国はずっと安全だと伝えている。この若者は、中国旅行を考えている日本人に「上海」を勧めているそうだ。上海はクールな都市で、東方明珠塔やディズニーランドなどの観光名所もあり、警察がフレンドリーで心強いからだという。

 また、「北京」も以前より外国人に対して開放的な都市となっており、天安門広場や故宮博物館、頤和園のような観光地に行く分には全く心配ないとしている。では、「南京」はどうだろうか。南京は歴史問題で日本人にとって反日の中心地という印象がある。しかし記事は、「南京でさえ日本人が行っても危険はない」と紹介している。

 実際、大都市である南京市には日本人も多く住んでおり、2012年の時のように反日デモが盛り上がっている時でなければ日本人だというだけで危険に巻き込まれるということはないだろう。
この青年は、南京大虐殺記念館も訪問したそうで、過去の痛ましい事件に胸を痛め、亡くなった方に祈りを捧げて帰ってきたと伝えている。

 記事は最後に、日本人が中国を訪問する際には、相手への尊重を忘れなければ危険はなく、旅を楽しめると結論付けている。確かに中国は全体的に治安が良く、外国人に対しては比較的礼儀正しいと言えるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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