中国のシンクタンク「当代中国与世界研究院」は毎年、中国の世界各国における「国家イメージ」についての調査を行っている。この調査は世界の22の国において、それぞれの国の18歳から65歳までの男女500人を対象に中国のイメージについて「10点満点で何点か」を尋ねたものだ。
中国メディアの網易は2日、日本人の中国に対する評価は「極めて低く、10点満点中でたった3.7点だった」と伝えた。

 記事はまず、中国人は自国について「急激な発展を背景に、世界有数の影響力を持つ国になった」と実感していると紹介する一方、世界各国の人びとも同じような認識を持っているのだろうかと問いかけた。

 続けて、中国に対して比較的良好なイメージを持っている人が多かったのはメキシコやサウジアラビア、チリ、ロシア、インドネシア、インド、ブラジルという7カ国だったとし、これらの国での平均点は7点を超えていたと強調。また、イタリアやスペイン、フランスなどでも6点を超えていたことについて「中国は欧州の先進国でも高く評価されていたことがわかる」と論じた。

 一方、日本は調査対象となった国のなかでもっとも評価が低く、わずか3.7点にとどまり、調査対象国のなかで唯一3点台となったことを紹介。中国人旅行客がどれだけ日本を訪れ、日本にお金を落としても「日本人の中国に対するイメージは低いままだったのは解せない」と指摘した。

 この調査は、2019年10月に発表されたもので、現時点で最新のものであるものの、新型コロナウイルスのパンデミック前に行われた調査だ。現在は中国のイメージは新型コロナウイルス絡みで大幅に悪化している可能性があり、日本では新型コロナウイルスのみならず、尖閣諸島(中国名:釣魚島)をめぐる対立でも対中感情が悪化していると見られる。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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