中国は世界最古の文明の1つである黄河文明が生まれた地であり、その文明は古くから周辺国に大きな影響を及ぼしてきた。たとえば「漢字」は黄河文明のもとで生まれた世界最古の文字の1つであり、漢字は中国大陸だけではなく、台湾・香港・シンガポールなどの中華圏や、日本・韓国・ベトナム・モンゴルなどの漢字文化圏でも使用されてきた。


 長い年月を経て、現在では韓国やベトナムなどでは漢字は一般的に使用されなくなったが、日本ではもはや漢字はなくてはならない文字となっている。中国メディアの騰訊は2日、「日本では漢字が廃れていない」と伝える記事を掲載し、「漢字は日本の文化に深く根付いている」と伝えた。

 記事はまず、韓国やベトナムのように漢字が廃止された国は多くないものの、日本においては漢字は「もはや廃止は不可能な存在」になっていると紹介。日本には固有の文字である「ひらがな」や「カタカナ」は存在するが、漢字はこれらの文字と併用されつつ、現在でも日本語表記には約1800もの漢字が使用されていると伝えた。

 続けて、かつては日本でも漢字を廃止する動きはあったが、中国から伝えられた漢字を廃止するということは、漢字だけでなく「その背後にある貴重な文化を放棄することになる」という考えのもと、漢字を残すことにしたと指摘、こうした動きは正解であり、廃止しなかったことは正しかったと論じた。

 現在では、漢字は日本文化の一部となっていて、漢字検定が行なわれたり、年末には世相を反映させた漢字が選ばれるなど、「日本の文化に深く根付いている」と伝え、漢字が日本文化にとってなくてはならない存在となったことを中国人として誇りに思うと強調した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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