独立行政法人日本学生支援機構によると、2019年5月1日現在の外国人留学生は31万2214人で、このうち中国人留学生が12万4436人で最も多かった。もともと中国では日本留学の人気が高かったが、日本政府が最近固めた方針で多くの中国人学生が計画変更を余儀なくされるかもしれない。
中国メディアの百家号は7日、留学生に関する日本政府の新たな方針について紹介する記事を掲載した。

 記事によると、中国人留学生は世界中に約160万人いて、米国が40万人以上で最も多く、次いでカナダ、英国、オーストラリアといずれも英語圏が続き、日本は5番目に中国人留学生が多い国だという。つまりアジアの中では最も多いことになるが、距離が近くて相対的に費用が安いことが人気の理由だとしている。

 しかし、日本政府は先日、経済安全保障を強化し、先端技術が流出するのを防ぐため、留学生と外国人研究者に対する審査を強化する方針を固めたと記事は紹介。「これは、米国が中国人留学生向けのビザ発給を厳格化したことに日本が倣ったとの見方がある」と伝えた。

 そのうえで記事は、日本の大学のレベルは中国の有名大学と比べてそん色がなく、しかも日本の留学生選抜試験は中国の大学入試より難易度が低いので、日本留学は良い選択肢だと紹介。
また、ノーベル賞受賞者数からも分かるように、日本は特に自然科学の分野で強いため、日本で学びたい中国人は少なくないようだ。現在のところ、日本の留学生ビザの審査厳格化が与える影響はまだ具体的には分かっていないが、「中国人留学生が減少すれば、日本の大学にとっては収入面で大きな打撃になる」と記事は警告している。

 確かに、留学生の減少は大学にとって大きなダメージとなるが、経済安全保障や技術流出防止のためならやむを得ないのではないだろうか。いずれにしても、今年は中国から感染が拡大した新型コロナウイルスのため、世界中で多くの制限がかかっており、留学希望者にとっては困難な状況であるに違いない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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