中国メディア・網易は9日、日本のジャズピアニストが米ニューヨークで中国人に間違われて暴行を受け負傷したことについて、「もう中国人は欧米に行かずに日本に行った方がいいかもしれない」とする文章を掲載した。

 文章は、日本のジャズピアニスト海野雅威さんが先月27日にニューヨークで帰宅途中に8人の若い男女に付きまとわれた挙句暴行を受け、 右肩と腕の骨を折る大けがを負ったと紹介。
海野さんの話として、事件当時に襲撃者が「中国人」という言葉を発したと伝えた。

 その上で「このニュースは衝撃だ。米国の人種差別主義がこんなレベルにまで達しているとは。特に中国人に対する差別がひどい。そして米国人は日本人と中国人の区別さえつかないのだ」と憤りを示すとともに、アジア人が欧米諸国で中国人と間違われて襲撃される事案は今回が初めてではなく、日本人のほかに韓国人、シンガポール人も同様の被害に遭っているとした。

 また、欧米諸国では新型コロナウイルスの感染拡大が中国人のせいだとみなされており、一部政治家の煽りもあって中国に対する敵視が強まっていると主張。
「今や欧米諸国では、中国人というだけで罪人扱いされて暴行され、誰も助けてくれないのだ」とし、現地に住む中国系住民にとっては極めて厳しい状況だと伝えている。

 文章は「どうやら、今後はなるべく欧米に留学、観光に行くのではなく、目的地を日本に改めた方がよさそうだ。その方が、目立たなくて済むからだ」と結んだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


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