日本は新幹線の輸出を積極的に推進しており、アジアの高速鉄道市場を中心に中国と受注競争を繰り広げてきた。インドネシアでは日本の受注が確実視されていたものの、後から受注競争に参戦した中国が土壇場で受注を奪ったこともあった。


 日本と中国は高速鉄道市場におけるライバル同士だと言えるが、中国メディアの百家号は18日、「新幹線は中国高速鉄道にとっての最大の強敵」だと主張する記事を掲載した。

 記事はまず、中国高速鉄道は「世界的に有名な中国が誇る高速鉄道システムだ」と主張し、世界の多くの国と協業している事実は「中国高速鉄道の質が高く、建設コストが合理的であることを示す」と紹介。唯一残念なことは、高速鉄道の「先駆け」が中国高速鉄道ではなく、日本の新幹線であることだと論じた。

 続けて、新幹線の営業速度は中国高速鉄道より「遅い」ことを指摘し、多くの中国人たちは「中国高速鉄道より遅いということは、新幹線の技術は中国高速鉄道より劣っている」と誤解していると主張する一方、実際には「新幹線の技術力は劣っているどころか、むしろ極めて高い」と主張。中国高速鉄道にとって最大かつ最強のライバルが新幹線なのだと主張した。

 さらに記事は、世界の高速鉄道の市場規模は2025年に1兆6000億元(約25兆3000億円)規模に拡大する見通しだと指摘し、中国と日本はこの市場を巡って争うことになるだろうと強調した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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