日本は1990年代ごろまでは家電や電子機器分野で世界をリードしてきたが、近年では韓国や中国などのメーカーが台頭してきた。しかし、それでも「中国製品では日本製品の代わりになれない」分野があるという。
中国メディアの騰訊はこのほど、「代替の効かない日本製品」を3つ紹介する記事を掲載した。

 1つ目は「デジタルカメラ」だ。記事は、デジタルカメラ市場ではキャノンとニコンがほぼ独占していると紹介。デジタルカメラのみならず、スマホカメラにも使われるCMOSイメージセンサーという重要部品を日本メーカーが掌握しており、イメージセンサーの分野ではデジタルカメラのみならず医療機器でも日本は強いと伝えた。
 
 2つ目は、建物全体の空気を調整する「セントラル空調システム」。中国メーカーも進歩しているものの、重要部品であるインバーターは日本メーカーに依存しているという。この分野で日本はほぼ独占状態だとしている。

 さらに、3つ目は「スマートフォンの高周波数部品」。中国のスマホ市場は、中国メーカーとアップル以外はほとんどシェアを獲得できておらず、日本メーカーの存在感もなくなってしまったが、高周波フィルター、高周波アンテナスイッチ、電力増幅器などスマホに欠かせない部品は、米国と日本のメーカーが主な供給元になっていると指摘。「今でも日本メーカーの発言権が強い」と紹介している。

 家電やスマートフォンの分野では、世界市場で日本メーカーの製品を見かけることがなくなったが、川下産業から川上産業へと産業転換を遂げ、様々な分野で「なくてはならない」存在になっている。日本企業はこの先も、目立たない分野で存在感を増していくことだろう。
(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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