中国には、どれだけの和製漢語があるのだろうか。記事は「原因、文明、正確など挙げ始めるときりがなく、数千はある」と伝えた。社会科学や医学用語では特に和製漢語の割合が大きいという見方もあるようだ。
では、なぜ日本人が作った単語を中国人が使うようになったのだろうか。記事は、日中戦争後に大勢の中国人が日本に留学するようになったためだと分析している。洋務運動をあきらめた清王朝は日本から学ぶことにし、大勢の留学生が日本に送り込まれた。「日本留学は当時の流行だった」と振り返っている。
当時の日本では、明治維新後に西洋から多くを学び、西洋の本を大量に翻訳する過程で「日本には存在しない単語を新たに発明する必要が生まれた」と記事は指摘。日本で「発明」された和製漢語を学んだ留学生らが、国の将来を担うエリートとして帰国後に重用され、彼らを通して中国に和製漢語が広まったと説明した。
日本人が漢字を使って新たな単語を作り、中国がその単語を逆輸入したというのは興味深いことである。反日デモがあった時期には、日本製品を排除しようという動きがあったが、今や和製漢語を使わなければ中国人は会話すら成立しない生活になっていると言えるだろう。
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