2019年は訪日外国人が統計以来の過去最高を記録したが、香港からの旅行客も記録を更新し、229万700人となった。香港は、中国、韓国、台湾に次いで4番目に訪日客の多い地域だったことからも、日本を好んで訪れる香港人が多かったことが見て取れる。
中国の動画サイト・西瓜視頻でこのほど、ある香港の女性が「なぜ香港人は日本旅行が好きなのか」を分析する動画を配信している。

 この香港人女性も「日本旅行が大好き」だそうで、2014年に大学を卒業してからすでに7回も日本を訪れているという。6年あまりで7回というのはなかなかのハイペースだが、香港では決して珍しいことではなく、2-3日休みが取れると気軽に日本を訪れる人も多かったそうだ。

 この理由の1つは「香港人は日本に行きやすい」ことだと分析。中国からの旅行客はビザの要件が緩和されてきているとはいえ、ノービザでの訪日はできない。しかし、香港人はビザなしで90日間日本に滞在できるという大きな違いがある。また、日本行きの国際線が非常に多く、格安航空会社も多いことも、気軽に行ける要因になっていたそうだ。

 また、日本には「香港にはない魅力があるため」と分析。日本製品の購入は香港人にとっても魅力的であるほか、投稿者は特に日本のカードゲームが好きなようで「日本に来たら絶対カードゲームを大人買いする」そうだ。他にも、夏は夏祭り、年末はクリスマス、それに年越しなど、季節ごとにイベントがあるので、その都度「訪れたくなる魅力がある」と伝えている。

 これに対して、「中国にも観光地はたくさんあるのに、やはり英国の統治が長かったので愛国心が薄いのか」、「中国に1度も来たことがない香港人は多いのに・・・」といったコメントが目立ち、中国よりも頻繁に日本へ足を運ぶ香港人に、複雑な心情をのぞかせた。また、「香港人に対する待遇はずいぶん良いんだな」とうらやむコメントもあった。
いずれにしても、中国人にとっても香港人にとっても、日本が魅力的な旅行先であることに変わりなく、一刻も早い新型コロナ収束を願いたいところだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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