
中国メディアの上游新聞は2日、中国高速鉄道は空の便に比べて遅延は確かに少ないと指摘する一方、駅が不便な場所にあるがゆえに「空港を利用するのと同じぐらい移動に時間がかかる」と論じる記事を掲載した。
記事は、日本を訪れたことのある人ならば、新幹線の駅には地下鉄や在来線が多数乗り入れていて、乗り換えが非常にスムーズであることを知っているはずだと指摘する一方、中国高速鉄道の場合は「大半の駅が都市の郊外に存在していて、駅に向かうだけでも非常に不便」だと強調した。
続けて、航空機より遅くが、自動車よりは速いという特徴を持つ高速鉄道は、欧州では一般的に700キロメートルまでの「中距離移動」に適した交通機関と認識されているとし、それゆえ駅は都市の中心部に設置されているケースが多いと紹介。高速鉄道の存在意義が「手荷物検査や複雑な手続きのある空の便よりも、気楽に簡単に利用できる」ことにあるとすれば、駅が郊外にある中国高速鉄道は「本質的な問題を抱えている」ことを意味すると論じた。