1980年代から90年代にかけて、日本の楽曲の多くが台湾や香港の歌手によってカバーされた。中国語や広東語で歌われているため日本の楽曲だとは知らず、中国の歌手によるオリジナルだと信じられている曲も多いようだ。記事では、中国の音楽界に貢献した主な功労者として2人の日本人を紹介している。
1人目は「中島みゆき」さんだ。中島さんの曲は中華圏の多くの歌手に提供されており、有名歌手には、王菲(フェイ・ウォン)や李克勤(ハッケン・リー)などがいると紹介。王菲のカバーした「ルージュ」は、中島さんが「ちあきなおみ」さんに提供した曲だが、「傷つきやすい女」と曲名を変え、王菲が広東語でカバーすると大ヒットし、中国のみならずアジア圏にも広まった。
2人目は「玉置浩二」さんだ。記事は、張学友(ジャッキー・チュン)や劉徳華(アンディ・ラウ)など多くの有名歌手がカバー曲を出したと伝えている。玉置さんの「行かないで」は、フジテレビのドラマ「さよなら李香蘭」の主題歌で、張学友が「李香蘭」と曲名を変えて広東語で歌い有名になり、後に「秋意濃」など別の曲名で他の歌手もカバーしており、今でも広く歌われている。
他にも、中国人が知らないまま「中国が生んだヒット曲」と思い込んでいる日本のカバー曲は非常に多いようだ。「中国人が、日本の曲を聞いて大きくなった」というのは、あながち大げさではないようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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