韓国では学校の教科書に漢字を併用するかどうかに関して、論争が再燃しているという。中国メディアの騰訊網はこのほど、「漢字の使用で韓国は北朝鮮に倣うのか、日本に続くのか」と題する記事を掲載した。


 教科書の漢字併用問題は、韓国ではこれまで幾度なく論議されてきたようだ。このたび、韓国の国会議員10人が共同で改正案を提出したのを機に、再び注目が集まっている。記事は、議員らが「漢字離れが子どもたちの思考力と言語力に与える影響」を危惧し、教科書に漢字併用を復活させようとしているのに対し、反対派はそれを否定していると指摘。「むしろ漢字併用は韓国国民の平等な文字生活と、情報化・科学化を妨げる」と主張しているという。

 韓国では、今はほとんど漢字が使われる場面がなく、読み書きできない若者も多いようだ。漢字を残した日本とは逆に舵を切り、このままではベトナムや北朝鮮などと同じ道をたどることになるが、こうなってしまったのはなぜだろうか。記事は「韓国には自信がないから、漢字を廃止したがるのだ」と主張。その点、自信のある日本は漢字を残し、明治維新のころには和製漢語を作り中国へ輸出するほど発展させた、と称賛している。

 また、韓国で漢字が廃されたのは「米国の影響」も大きいと主張した。戦後まもなく米国の影響と支持のもと、漢字廃止実行会が設立され、ハングル専用に関する法律が施行されたことにより、漢字廃止への流れができたとしている。いずれにしても、漢字の発祥地として自負のある中国としては、漢字を否定されるのは不服のようだ。

 記事は最後に、漢字を守ってきた日本を「賢い」と称賛している。
漢字存続の是非は今でも韓国国内で賛否両論あるようだが、実際のところ中国とは関係のない話だ。しかし、ここまで気になるというのは、やはり漢字は中国のものという意識が強いからだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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