中国メディアの網易は1日、期待が集まっていた高速鉄道プロジェクトが撤回となることで、「シンガポール」と中国企業の「中国中鉄」も大きな損失を被るとする記事を掲載した。
記事は、クアラルンプールとシンガポールを結ぶ高速鉄道計画は「下手なテレビドラマよりもドラマチックなストーリーだった」と紹介。3年にわたる協議を経て2016年に両国は正式に協定を結んだが、2018年にマハティール首相(当時)が計画の凍結を発表。主な理由は高額な建設費用だったとしている。
今回の中止決定でシンガポールは大きな損失を被るようだ。記事によるとシンガポールはすでに2億5000万シンガポールドル(約195億円)を投入しており、これが無駄になると指摘した。マレーシアから違約金が支払われるとしても、どれだけ回収できるか分からないということなのだろう。
また、この高速鉄道計画では、中国中鉄が受注に向けてすでに1000万ドル(約10億3000万円)を投入していたほか、関連プロジェクトに20億ドル(約2064億円)の出資を発表していたという。すでに投下した資金のほか、将来における逸失利益も含めて考えれば、プロジェクトが撤回になったことによる中国中鉄の損失は極めて大きいと論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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