日本は海に囲まれた島国であり、天然資源も不足している。しかし、日本はそれでもアジアで最初に先進国入りを果たし、今も世界第3位の経済大国だ。
中国メディアの快資訊は2日、「なぜ日本は強国になれたのに、マレーシアやタイ、フィリピン、インドネシアは日本のようになれないのか」と題する記事を掲載した。

 記事はまず、強国になるには必要条件があると分析。豊富な資源、大きな国土、十分な人口、それに団結力が必要だとしている。これに加え、過ちを犯し続けない統治者と、強国が近くにないか、近隣の強国が友好的という環境も必須だと主張している。

 この条件から言えば、日本は条件を満たしていないのに強国の仲間入りを果たしたことになる。記事は「日本は国土が小さく、地震が多く、天然資源も多くない」としながらも、弱点を補うだけのものを持っていたと伝えている。それは人口が比較的多く、教育も普及していたため民度が高く、質の良い労働力が存在していたこと、団結力があり、政治・経済ともに優秀な人材が揃っていて、鉱産資源も石炭など一部は自給自足できるほど採掘できていたことが要因だと指摘した。

 この点、常夏の東南アジア諸国は食糧資源が豊富という強みがあるが、人びとの団結力は日本ほどはないと主張。さらに経済ヒエラルキーの頂点を勝ち取った華僑など実力者の影響力を嫌い、政治も経済も不安定だと主張した。

 では、これら東南アジア諸国が将来強国になる可能性はあるのだろうか。記事は、「一番潜在力があるのはタイ」ではないかと分析。「もし戦乱を避けられれば、数百年後には強国になっている」可能性があるという。
マレーシアとインドネシアはイスラム教徒の国になって第二の中東になるかもしれないが、その場合紛争で国が分割する恐れもあるとした。カトリック教国のフィリピンは、もし米国が将来数百年の間に落ちぶれるようなことがあれば、頭角を現すことになるだろうと推測。全く独自の意見ではあるが、日本がこれだけ不利な条件の中で強国になったことを、高く評価しているのは間違いないようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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