記事はまず、「この100年間で特に人類に貢献した科学技術」として、「トランジスタ」と「リチウムイオン電池」を挙げた。リチウムイオン電池はスマートフォンやノートパソコン、さらには電気自動車などに広く使用されており、現代生活に欠かせないものとなっている。
リチウムイオン電池の歴史からすれば、中国は後発であり、旭化成の吉野彰名誉フェローがノーベル賞を受賞したことからも分かるとおり、日本はかつてリチウムイオン電池という産業で大きな存在感を持っていた。記事は、これまでは日本のほか、欧米や韓国がリチウムイオン電池市場で目立つ存在だったと紹介。とりわけ日本はリチウムイオン電池の「世界初の量産化」も成功させるなど「当初はこの分野をリードする立場だった」としながらも、「今の世界一は中国だ」と誇らしげに伝えている。
今は中国のリチウムイオン電池の何が「世界一」なのだろうか。記事は、中国は「豊富な原材料と巨大な市場、政策」の3つを背景に、「世界最大の生産国」となり、「世界最大の輸出国」ともなったと紹介。2019年のリチウムイオン電池の生産能力のシェアは中国が73%だったと伝えた。
中国をはじめ、世界の自動車市場が電気自動車へとシフトするなかで、情勢は中国に有利に傾いているようだ。記事は、中国国内の需要も大きく「今は大チャンス」だと中国の電池メーカーの快挙を伝えている。とはいえ、車載電池の世界市場は、中国・CATLに加え、日本のパナソニック、韓国・LG化学の3強が競い合っている。実力ある日本の巻き返しにぜひ期待したい。
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