中国のポータルサイト・百度に12日、日本の中古文化について紹介するとともに、日本の中古品が信頼される理由について考察した記事が掲載された。

 記事は、中国語では中古品が「中古」ではなく「二手」と呼ばれることから、日本独自の表現である「中古」という言葉を聞くと「濃厚な日本テイストを感じる」と紹介。
「中古文化」は日本人にとってはもはや習慣的なものであり、日本を訪れると多種多様な中古品ショップを見かけるとした。

 そして、独特の魅力を持つ現在の日本の中古品市場について、発展の契機になったのが1990年代初めのバブル崩壊だったと指摘。バブルが弾けて消費に関する理性を取り戻した日本人が、バブル期に購入した大量の不用品を転売するようになり、中古品のやり取りが活発化したと伝えた。

 さらに、日本政府が中古品の売買に関する法整備を行ったほか、リサイクル志向の高まりもあり、高級ブランド品だけではなく、家具や家電製品、電子デバイス、書籍、おもちゃ、衣服など扱われる品物の範囲も大きく広がり、中古品を売買する文化が形成されていったとしている。

 記事はその上で、日本で安心して中古品の売買ができる理由について、市場が発展する中でルールが成熟していき、厳しい監督管理体制が整備されていったと解説。店側は古物商の資格がなければ中古品の合法的な買い取り、販売ができず、不用品を店に売る場合も身分証の提示が求められるとし、こういった厳しい制度により、ニセモノや不良品が市場に出回る確率が非常に低く抑えられているのだと伝えた。

 また、日本の中古品市場では「どんな物に出会えるかわからない」「思いがけない掘り出し物を見つける」という楽しみもあり、多くの人が中古品ショップ巡りを楽しんでいるとも紹介した。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


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