記事が定める「真の先進国」とは、政治、経済、制度、文化などの方面で高度に民主化して発展した国のことで、この基準によると真の先進国は18カ国しかないという。そのほとんどが欧米諸国で、アジアからは唯一日本だけが入っているとした。韓国やイスラエル、シンガポールを先進国に含める見方もあるが、これらの国は「厳格に言えば発展の程度はまだ中程度で、真の先進国からはまだ遠い」のだという。
面積からするとアジアは欧州よりずっと大きく、国の数も欧州より多いのに、なぜアジアには真の先進国が日本1カ国しかないと主張しているのだろうか。記事は、「真の先進国」は近代の「列強」とほぼ同じだと分析。近代において列強に名を連ねたアジアの国は日本だけだからだと指摘した。そして、これらの国は産業革命に成功して植民地支配を行い、資金と資源を蓄積することで、技術面などでも全面的に発展して先進国となったと主張した。
それで、第二次世界大戦後に発展を始めた中程度の先進国は、これらの列強とは発展の度合いと蓄積の点で大きな開きがあると指摘。中国はさらに後から発展し始めた国なので、より大きな開きがあるとしている。
記事は、先進国についてかなり独自の論理を展開しているが、日本が先進国となり得たというのは日本人の勤勉さや高い技術力も大きな要素であったに違いない。記事ではその点にまったく着目していないのが残念だ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
【関連記事】
これが日本なのか! 日本の大学病院で研修した中国人医師が驚いたこと=中国
何でも模倣する中国が「これだけは模倣できない!」と匙を投げる日本製品
日本のパンダはなぜ「中国と違って、くっきりときれいな白黒」なのか=中国
日本の護衛艦「もがみ」の能力は高い! 「軍事的野心」に警戒せよ=中国
中国人が「日本こそがアジアで最強の運の持ち主」だと感じる理由