中国では日本に関する誤った情報が少なからず存在し、たとえば「日本が国内で使用する材木はすべて中国からの輸入品であり、日本は自国の材木を一切使わない」というデマがある。中国メディアの快資訊は22日、日中間の木材貿易について説明する記事を掲載した。
「事実は中国人の想像と大きく違っていた」と説明している。

 記事はまず、中国では「日本は資源が乏しい島国であるゆえ自国の森林を伐採しない」、「すべての木材は中国から輸入している」という噂があると紹介。この噂を耳にして多くの中国人は「日本は環境破壊を中国に押し付けている」として日本に対して怒りを覚えると主張する一方、実際のところは「この情報は誤りなのだ」と指摘した。

 続けて、中国はすでに中国国内における森林の商業伐採を原則禁止しており、植林された森林しか伐採ができない状況であるため、中国は木材の輸出を行う一方で、ロシアや南米から多くの木材を輸入しているというのが事実だと説明。また、中国は日本からも木材を輸入しているのが現状であると論じた。

 さらに中国が「植林された森林」を除く場所での商業伐採を禁じたのは、経済成長にともなって中国国内の森林面積が急激に減少したためだと強調、中国が商業伐採を禁じた事実は「中国の経済成長は自然環境の保護を前提にしているため」と指摘し、中国人はこのような政策を誇りに思うべきだと論じた。


 中国で広く知られ、信じられているデマは木材に関するものだけではない。他には自動車に関するデマもあり、「日系車はボディの鋼板が薄いので、安全性に劣る」というデマを信じている人も未だに存在する。インターネットが普及したことでデマが広がる速度と範囲が拡大したのかもしれないが、日本としては正しい情報を発信する努力が求められるのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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