中国のポータルサイト・百度に25日、「その自信は一体どこから来るのか、インドが10年以内に日本に追いつき、20年以内に中国と肩を並べようとしている」とする記事が掲載された。

 記事は、米バンク・オブ・アメリカがこのほど発表したインドの経済発展予測報告で、同国が年間9%のペースで成長すれば10年後の2031年に日本の名目GDPに並び、10%のペースであれば30年に日本を追い抜くとの予測を示したことを紹介。
モディ政権発足後にインド経済は一定の発展を遂げたものの、新型コロナによる打撃もあり「10年で日本を抜くというのは、かなり楽観的な推測だ」と評した。

 その上で「バンク・オブ・アメリカの分析よりも、インドが自ら出した予測の方がはるかに自信に満ちていた」とし、インドのシンクタンクによる最新の報告の中で「わが国は今後20年以内に超高速成長を実現し、中国と競争を展開するに足る能力を持つ見込みがある」と記述されたと伝えた。また、この報告では、大量の生産年齢人口、効率の高い金融体系、そして、中国よりも持続可能性が高い輸出政策が、インド経済に高成長をもたらし、中国を追い抜くためのカギであるとの認識が示されたとしている。

 一方で、昨年のGDPで比較するとインドは中国の6分の1程度にとどまっており、その差が非常に大きいと指摘するとともに、新型コロナによるインド経済への大きな打撃についても言及。2011年に3億4000万人いたインドの貧困人口は、経済成長により19年には7800万人まで減少したものの、新型コロナの影響で1億6000万人近くにまでリバウンドしてしまったと伝えた。また、今年3月以降インド国内では感染者の再拡大が起こっているとも紹介した。


 記事は最後に「自信を持つことはいいことであり、競争心は発展の原動力になる。しかし、あまりに大それた自信は、自分自身や他人を傷つけることになる。天を仰ぐように中国のGDPを眺めるよりも、国内の問題方法をしっかり考えることこそ、モディ政権の進むべき正しい道なのだ」と評している。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


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