記事は、これまでアジアでは韓国と中国でも五輪が開催されたが、韓国は1953年に朝鮮戦争が停戦してから1988年のソウル五輪開催まで35年かかったと紹介した。中国は1978年の改革開放政策から30年後の2008年に北京五輪を開催したので、東京が焼け野原になりながらも戦後19年で五輪を開催できたことは「本当にすごいことであり、奇跡と言えることだ」と指摘している。
日本は戦争で多くの都市が爆撃されて廃墟となったのに、なぜこれほどの短期間で復興し、五輪開催できるまでになったのだろうか。記事は、「基礎ができていたため」との意見があると紹介した。戦前には世界トップ10に入るほどの経済力を持っていたと指摘している。また、戦後は米国の支持があったほか、戦前は軍事に多くの費用を費やしていたのが、戦後はその必要がなくなったので経済に力を入れることができたとしている。
このほか、教育も大きく関係していると記事は分析した。1950年には義務教育の就学率が99%に達するほど国民全体の教育レベルが高かったことや、戦時中の学徒出陣でも理工系の学生は徴兵が免除されることが多かったことを挙げ、こうした人材が戦後の復興に大きく貢献したと分析した。
1964年の東京五輪では、莫大な経費とその財源、施設や道路の建設、受け入れ体制などで多くの不安要素があったと言われるが、結果的には国民全体が盛り上がり大成功を収めたと言える。東京2020オリンピックは、コロナ禍という非常に難しい状況のなかでの開催となる予定であり、無事開催されればやはり歴史的な五輪となるのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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