12日、招待者を絞り込み「群馬工場30周年セレモニー」を同工場で開催。
冒頭挨拶した征矢真一社長は、これまでの感謝の意を表した上で「当社では中期計画で『未来の食のあたりまえ』を創造することを進めており、その言葉を借りて『未来の工場の当たり前』をつくっていきたい」と語った。
征矢社長が描くそのための方針は
①フラッグシップ化
②スマート工場化
③サステナビリティの体現
――の3つ。
フラッグシップ化については、同工場が19年に豆乳ヨーグルト製造ラインを新設するなど飲料から食品までを手掛け、温度帯の異なるドライ商品からチルド商品まで多種多様な幅広い商品を製造しているハイブリッド工場であることから、「さまざまなアイテムを生み出す技術の基点でフラッグシップの工場として位置づける」。
スマート工場化は、AIやIoTなどの最新技術を導入して製造面でのイノベーションを図る取り組みで、サステナビリティはESG(環境・社会・ガバナンス)に健康を重視した同社方針のHealthを加えた「H+ESG」がベースとなる。
このうち環境面では、既に同工場に群馬県最大規模の太陽光パネルを設置。今後は「太陽光パネルを中心とした再生可能エネルギーの100%使用とCO2排出量ゼロを2050年に向けて実現していく」。
そのほか再生ペットボトルの使用率を2030年までに50%を目指し、製造工程の改善などでフードロス削減に努める。
今後、イベントなどを通じて地元・群馬県伊勢崎市をはじめとした地域社会の食と健康にも貢献していく。大崎清群馬工場長は、数々のイベントの開催やオンライン工場見学などによる地域学習への貢献に意欲をのぞかせた。
来賓挨拶では、群馬県の鬼形尚道産業経済部長が「歴代の工場長さんが非常に魅力的で素晴らしい方が多く地元・伊勢崎とも本当によい関係を築いている」と称賛。
続いて伊勢崎市の臂(ひじ)泰雄市長は「工場見学をさまざまな形にしていただき、消費者の皆さんがここで作られた製品を買っていただく観光産業を展開していきたい」と期待をよせた。