茨城に「スーパードライ」体験型ミュージアム できたての試飲も アサヒ
塩澤賢一社長㊧と松山一雄専務(アサヒビール)
アサヒビールは20日、茨城工場(茨城県守谷市)内に「スーパードライ ミュージアム」を開設した。「スーパードライ」ブランドとしては初の常設施設となる。
約5億円を投資したミュージアムは、ブランドの世界観を五感で体感できる体験型施設とし、また品質・鮮度向上に向けた取り組みやこれまでの歴史も紹介する。

開設の背景には、同社が進める消費者起点の統合型マーケティングがある。マーケティング本部長を務める松山一雄専務は「以前はどちらかというとメーカー視点だったが、消費者から見たときには一貫性がないこともあり、課題だった」と話すが、現在では消費者を中心に置き、その心を動かすマーケティングへの改革を進めている。

昨年の「スーパードライ」購入者は1千500万人弱だったというが、26年には2千万人を目指しており、ブランドの存在意義の見直しなども行った。

この流れの中で体験型のミュージアムを開設した。従来の工場見学という形ではなく、来場者自らが楽しめる体験内容で構成し、声を取り入れて展示内容も更新していくという。

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塩澤賢一社長㊧と松山一雄専務(アサヒビール) 塩澤賢一社長が「お客さま自ら楽しめる体験や、出来たての『スーパードライ』の試飲を通じて、こだわりと魅力を五感で体験していただける」という通り、全長17mの5K大型スクリーンや、缶に乗ったかのような没入感を体験できる「Go Ride」などを設け、試飲やビールサーブ体験、泡プリンターなども楽しめる。

ミュージアムツアーはコロナ禍もあり、当面は人数を絞って実施。各所に消毒薬を設置するなどの対策も施す。

なお、具体的な構想はないが、他工場でも特性に合わせた発信も検討していくという。
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