精糖工業会は通常総会を開催し、樋口会長(日新製糖会長)が退き新たに三井製糖社長である森本卓氏が新会長に就任したと発表した。14日に会見し、基本方針やアフターコロナの砂糖需要の回復について述べた。

  ◇ ◇

――基本方針について。

森本 これまでの路線を継承し、新型コロナウイルスに起因する需要の大幅減と海外市況の大幅上昇、業界を取り巻く環境がより厳しくなっている中、砂糖業界のサステーナブルで健全な発展のために会員各社や関連業界団体とともに貢献していきたいと思う。

具体的には、政府は現行ルールの再検証、生産者には生産コストのさらなる削減や適正生産量の設定、流通にはバリューチェーン全体でのコスト削減や合理化を求めつつ、われわれ製造者も絶え間ない合理化努力を続けなくてはならない。残された時間は多くはないという危機感を持っている。

精製糖業は地域経済、国産農業振興のバリューチェーンの重要な担い手であること。鹿児島県、沖縄県の離島国境防衛を担う産業としての役割や、諸外国との経済連携協定を通じた多国間および2国間の経済外交への関わり。さらに、さとうきび、ビート栽培を通じた地球環境にやさしい商品で、脳エネルギーや運動エネルギーを生み出す伝統的な産業として重要と考えている。

その中で糖価調整法の維持と健全な経営の点から申し上げると、同じ糖調法のプレイヤーである砂糖、異性化糖、加糖調製品の負担は公平性に欠けるものであり、是正すべきと考えている。また、制度外の高甘味度甘味料についても砂糖需要を侵食するケースもあり、対応が求められると考える。