
取材に応じた古山裕巳飲料事業本部コーヒーシステム&スターバックスCPGビジネス部部長は好調の主要因にカジュアルギフトを挙げる。
「中元・歳暮のギフト市場が厳しい状況にある中、スターバックスギフトはかなり調子が良く、1-6月出荷金額ベースで前年同期比44%増となった。これには通年で展開しているカジュアルギフトが寄与し、引き続きトレンドになる」との見方を示す。
春・夏に展開した季節限定のコーヒーとグッズを詰め合わせた製品も好調で「SNSでは『デザインがかわいい』ということで、かなり大きな反響をいただいたため、期間限定商品に注力していく」。
ウッドメッセージトレー(イメージ)(スターバックス) この考えの下、秋冬限定コーヒー「スターバックス フォール ブレンド」や同ブレンドの関連商品を1日に新発売する。レギュラーコーヒー(粉)やオリガミ(パーソナルドリップコーヒー)などをラインアップし、カップやウッドメッセージトレーのグッズをセットにしたカジュアルギフトも展開する。
家庭用スターバックス製品のレギュラーコーヒーについては、カプセル式本格カフェシステム「ネスカフェ ドルチェ グスト」と「ネスプレッソ」の専用カプセル、レギュラーコーヒー(粉・豆)、オリガミを取りそろえている。
1―6月の製品別販売動向については「豆が一番力強く伸びており、在宅時間が増えて家庭で豆を挽いて楽しんでいる消費者が多いと考えている。続いて袋とオリガミがそれぞれ伸びている」と説明する。

今後は「休売のインパクトは大きかったが、一人当たりの飲用杯数はプラスになっている。休売で新規ユーザーを取り切ることができなかったので、秋冬に挽回したい」と意欲をのぞかせる。
