
同チェーンは今期、「食事で頼られる店舗」となるために、米飯強化やデザートドリンクの投入、店内調理惣菜の充実などに注力。中でも重点戦略商品は「やみつキッチン」としてブランディング。広告宣伝も強化し、集客・売上アップに取り組んできた。
上期の既存店平均日商は前年同期比102%で着地。19年比では98%とした。「売上昨対ではプラスにできた分類も多かったが、計画値には届かずまだまだ道半ば。いち早く19年比で100%を超え、業界内で最も早い回復を達成させたい」(藤本明裕社長)考え。
下期も引き続き「食事のデスティネーションストア」の実現に向けて、「米飯デリカ強化」「店内調理拡大」「ミニストップアプリの浸透」「オリジナル商品の展開強化」「トップバリュの拡充」に取り組む。
「米飯デリカ強化」では原材料にこだわりつつ、原価構造を見直すことで高付加価値商品を手頃な価格で提供する「バリューMD」を拡大。成功事例を作った弁当では「チャーシュー弁当」のリニューアルを実施するほか、「ずっしり極み」「駅弁風」の両シリーズでも新アイテムを投入。さらに調理パンやサラダ、スイーツでもバリューMDのコンセプトに基づく商品を発売する。
また、この秋から弁当用の米を「北海道産ななつぼし」を使用したブレンド米に変更。今後、おにぎりや店内調理弁当でも同様に切り替える。
「店内調理の拡大」に関しては、弁当取扱店を700店に広げるとともに、店内炊飯のおいしさの訴求、野菜や店内調理の単品総菜を活用したメニュー展開、環境に配慮した紙容器への変更なども行っていく。
「ミニストップアプリ」は、9月6日からサービスを開始。ワオンカードとのサービス連携やアプリ機能の拡張などを武器に今期末300万ダウンロードを目指す。
おつまみ向け冷凍食品も強化。「鶏もも山賊焼」(やみつキッチン) 「オリジナル商品の展開強化」では、デザートドリンク「グルクル」の新フレーバー「飲むストロベリーチョコ」を10月に発売。同社の看板商品「ソフトクリーム」のブランドを生かした乳飲料やスナック菓子、菓子パンなども順次登場する。
「やみつキッチン」は展開カテゴリーを拡充。特に冷凍食品のおつまみ強化を掲げ、この9月に「鶏もも山賊焼」をはじめ11品を投入していく。
また、グループ連携施策として「トップバリュの拡充」を進める一方、ミニストップブランド商品のイオングループのSMなどでの販売を拡大。
環境対応では、プラスチック削減に継続して取り組む。