
8日取材に応じた古山裕巳飲料事業本部コーヒーシステム&スターバックスCPGビジネス部部長は「昨年のコロナ禍直後はパーソナルドリップコーヒーが伸びたが、いま右肩上がりなのは豆と粉。特に豆の伸長が著しく、市場の伸びを大幅に上回っている。やはりおうちにいる時間が長くなったことでこだわりにかける時間も増えたのだと考えている」と語る。
古山裕巳部長(ネスレ日本) スタバ商品のメーンユーザーは20~30代で、これまでスタバ店舗やカフェにしか行かなかった層がスーパーなどを訪れスタバ商品を買い求める傾向もみられるようになったという。
スタバ商品のカジュアルギフトも好調で、1千円~2千円の価格帯が売れ筋になっているという。
「中元・歳暮のギフト市場が厳しい状況にある中、スターバックスギフトはかなり調子が良く、1~6月出荷金額ベースで前年同期比44%増となった。これには通年で展開しているカジュアルギフトが寄与し、引き続きトレンドになる」との見方を示す。

秋冬に向けては、「スターバックス フォール ブレンド」の限定商品や同ブレンドの関連商品を9月1日に新発売した。
レギュラーコーヒー(粉)やオリガミ(パーソナルドリップコーヒー)などをラインアップし、カップやウッドメッセージトレーのグッズをセットにしたカジュアルギフトも展開している。
「ドルチェグスト」も強化していく。ブランドメッセージである“YOUR CAFÉ AT HOME(おうちが、あなたのカフェになる)”のキャンペーンを展開するほか、商品面では3月に新発売した新型マシン「Genio S(ジェニオ エス)」と30P(30杯分)の専用カプセルに注力する。
