
牛乳・乳製品の原料となる生乳は、これまでの官民挙げた取り組みが奏功し増産基調となっている。
こうしたなか、乳業界では「生産者と乳業者が一体となって対応を図っており、生産者は一時的な生乳の出荷抑制など、乳業者は工場のフル操業や貯乳能力をフル活用し対応していこうと考えている。業界全体で乳製品在庫解消の具体的な推進を図っていく必要がある。乳業メーカーとしてあらゆる手を尽くし、需要拡大に努めていきたい」といったように、年末年始期に向け、牛乳・乳製品需要の喚起に向けた取り組みが活発化してきた。
雪印メグミルクは、牛乳消費が落ち込む年末年始や学校給食休止期に、おいしく楽しみながら、牛乳や乳製品を積極的に使ってもらえるレシピを同社ウェブサイト内「牛乳をもっと飲んで! もっと食べよう!」で紹介。
同社公式SNS(Twitter、Instagram)では、牛乳を賞品とするプレゼントキャンペーンを実施するとともに、牛乳・乳製品を使ったレシピを発信。同キャンペーンを通じ、牛乳・乳製品の消費喚起、需要拡大を図り、国内酪農生産への貢献も果たす狙い。
期間限定で発売する「明治北海道十勝モッチァレラチーズ(カット)」(明治) 明治も13日から、乳製品の消費拡大により日本の酪農家を応援すべく、国産生乳を100%使用したナチュラルチーズ「明治北海道十勝モッツァレラチーズ(カット)」など4品を期間限定で発売する。
農水省が生乳の生産を行う酪農家を支援する取り組みである「プラスワンプロジェクト」「プラスワンプロジェクト セカンドステージ」の一環として実施するもので、4品のパッケージには、乳製品を普段より一つでも多く消費してもらうことを喚起する「プラスワンプロジェクト」のロゴも配した。
キャンペーンや商品を通じ、牛乳・乳製品の消費を喚起することで、処理できない生乳の発生を回避するとともに、国産乳製品の消費拡大につなげる。