
各国で飲用シーンが広がっている。かねてより日本食の広がりととともにアップトレンドにあったが、海外ではコロナ禍からレストラン業態が復活し、日本酒の取り扱いを増やした現地スーパーなどと相乗効果を発揮した。アメリカでは寿司や和食のテイクアウトと合わせて日本酒を購入するケースが増えているという。
国・地域別に見ると、金額トップの中国は約129億円、37.9%増。ゼロコロナ政策の影響で数量は5.1%増と全体の平均を下回ったが、依然として高単価商品のニーズが高いと見られる。2番手のアメリカは最も多様な日本酒が楽しまれている。金額19.4%増、数量7.8%増と堅調だ。ただし月別は10月、11月とも3割以上減とペースダウン。香港は約2割減と苦戦。政治体制の変化が影響して需要が減少し、国際的な物流ハブの役割が後退した可能性も指摘される。
なお11月単月は39億5千200万円(1.0%減)、2千893㎘(6.3%減)。