国連WFPは、飢餓の撲滅を使命とする国連唯一の食料支援機関。2023年には120以上の国と地域で1億5千200万人に食料を届けた。
なかでも学校給食支援に注力し、約30円の寄付で途上国の子ども1人分の給食を支援している(年間約2千万人)。
その意義について、協会の青木創事務局長は「労働力として働く子どもたちが学校に通えるようになる。栄養状態が改善して教育が普及し、女性の権利が向上する。食品を持ち込むのではなく地産地消を前提としているため、地域に雇用を生み出して経済発展にも貢献する」と話す。
広瀬さんの親善大使就任は、昨年に協会主催のエッセイコンテストで特別審査員を務めたことがきっかけとなった。
あわせて「アリス×JAWFPプロジェクト」がスタート。途上国の学校給食を支援するマンスリー寄付プロジェクトで、若者や寄付に慣れていない人を想定してオンラインで参加できるのが特徴。支援者から抽選で10人に広瀬さんのサイン入りレッドカップをプレゼントするほか、コメントメールやスマホ用壁紙、メンバー限定の情報など特典を用意。
安藤会長は「世界の飢餓人口は8億人。一時減少していたが、コロナ禍で再び増加した。衣食住のうち、まず食を満たすことが平和の前提だ」と語った。