同社によると、ルウハヤシカテゴリーは堅調に推移。ハヤシライスの食卓登場頻度も上昇し、コロナ前を上回る水準に達している。フライパン一つで、短い煮込み時間で作れる簡便性が、現在の環境やタイパ・コスパ意識の向上などの生活者の意識とマッチしている。
一方、ハウス食品の調べによると、ハヤシライスを1年以内に食べていない人が60%、食べている人でも年に2回以下が30%に上る。特に同社は大人世帯のルウハヤシの購入率が低いことに注目。「ここにチャンスがある」と考え、ブランドの魅力を生かしながら大人世帯を獲得できる製品を展開する。
「香ばしスパイシーハヤシ」はほどよい辛さと香ばしくて深みのある味わいが特徴。焙煎感、辛すぎないことや甘すぎないこと、ごはんに負けない味の強さにこだわり、食べた瞬間に広がるパンチの効いたインパクト、飽きのこない複雑味を掛け合わせた「大人がうれしいハヤシ」を開発。
パッケージデザインにもこだわり、大人向けを印象付けるために落ち着いた赤や黒を、香ばしい香り立ちを印象付けるためにレードルを前面に出したシズルを使用した。140g、参考小売価格345円。
プロモーション活動にも注力する。