この数字はロングセラーなど定番商品の多くが該当する「JAS品」(構成比73%)、プライベートブランド(PB)や輸入品などの多くが該当する「非JAS品」(同24%)、「生タイプ」(同3%)の合計。史上初めてだった2年連続(22~23年)の価格改定を経て店頭売価は上がったものの、上位メーカーは主力のナショナルブランド(NB)をテレビCMや新商品などで強化しながら、消費者ニーズの高い低価格商品やPBにも柔軟に対応し、他の主食に比べてコストパフォーマンスが高い状況を維持している。
月別の実績をみると、12か月のうち8か月で前年クリア。夏場は猛暑・残暑に見舞われながらも堅調に推移し冬場は各地で発生した大雪も需要を押し上げたとみられる。
カテゴリー別は、カップ麺(構成比66%)が39億5540万食、4.4%増で牽引。特に下期から10月16%増、11月4%増、3月9%増など顕著に伸びており、これまで以上に簡便性(タイパ)を重視するトレンドがうかがえた。袋麺(同34%)は20億2807万食、3.3%増とこちらも順調な推移。1食当たりの割安感が支持されている。
協会調べによる小売金額の推計値は、カップ麺が6293億円、6.9%増、袋麺が1674億円、6.0%増、合計が7967億円、6.7%増。