
注文はセルフレジで決済後、厨房内の端末に内容が送信され、従業員はタブレットに表示される手順に沿って油や具材、調味料を投入する。炒めや混ぜの工程はロボットが自動で行い、調理時間は約1分半~2分半。調理終了後には鍋の自動洗浄も行われ、提供までの時間は5分以内を見込む。
「I-Robo 2」による野菜炒めの調理工程調理に使われるのは、TechMagic(東京都・江東区)が開発した自動調理ロボット「I-Robo 2」。鍋肌350度超の高火力と職人の鍋さばきを再現し、専門店に近い品質を実現している。
提供メニューは、「たまごチャーハン」「野菜炒め」(各税込538円)を中心にトッピング違いも含めた全14品。春巻きセットなど一部は既存のフライヤーも併用する。ターゲットは30~60代の既存客に加え、近隣オフィスや家庭の昼食・夕食需要も想定している。
インキュベーションカンパニー事業開発部の塩野貴啓部長は、「リアル×テックローソンを目指す中で、先月高輪ゲートウェイシティ店に導入したからあげクン用揚げ調理ロボに続く第二弾として導入した。ローソンの厨房商品はこれまでレンジ調理や揚げ物が中心だったが、新たなテクノロジーを活用し、今までにない質の商品を出来たてで提供できるようになる」と話す。

同社は2030年度に日販30%増、店舗オペレーション30%削減を目標としており、今回の取り組みはその実現に向けた重要な一歩となる。