
三菱電機は21年度から、食に関する社会課題の解決を目的にフジッコと共同の取り組みを開始。25年度から「本炭釜『紬』」(5・5合炊き)の新機能として、フジッコが展開するお米のような大豆食品「Beanus ダイズライス」の炊飯モードを追加した。「ダイズライス」は白米比でたんぱく質が約218%増、糖質が約43%減を実現(いずれも1食あたり)。ダイズライスモードではコメと1対1の混合で3合までの炊飯に対応する。
「紬」は本炭吸水により古い米もおいしく炊くことができる。炭の火力の高さや連続沸騰による粒立ちの良い炊飯も特徴だ。さらに「炊分け名人」機能により、粘りやかたさを15段階から選定可能。ほかにも新機能として低温調理「エブリデリ」を加えたことにより、簡便ニーズへの対応や部屋に調理のにおいが充満する問題などを解決した。
炊飯器でサラダチキンの調理も実演は「ダイズライス」のほか、フジッコの「カスピ海ヨーグルト」をヨーグルトタルタルに使ったサラダチキンの調理法を紹介。試食では「ダイズライス」を使ったおにぎりや無水キーマカレーも提供した。
開発者による対談では、三菱電機ホーム機器家電技術課課長の蜷川智也氏と、フジッコ新事業開発部の佐藤宏祐氏が登壇。蜷川氏は「ダイズライスモードは最初は『ダイズライス』の特性を把握することが難しかった。