
前2月期のカップ麺・袋麺の販売実績は金額ベースで前年比約106%。うち、「ファミマル」を主体としたPBは約130%と拡大し、構成比は約3割(従来約2割)まで高まった。PBの販売数量上位は1位「海鮮ちゃんぽん」(税込150円)、2位「濃厚旨辛担々麺」(同)、3位「濃厚札幌味噌」(同)の順。
「海鮮ちゃんぽん」(ファミマル)「昨年6月に大手NBメーカーが実施した価格改定を背景に、値ごろ感あるPBの存在感が高まった。全般的な物価高の環境下、お客様はそれぞれの売価を敏感に観察されているが、買い上げ点数を下支えすることができている。店舗サイドが売り場を拡充しPBを訴求するなど販売意識の高まりも後押しした」(長谷田氏)。
一方、PBの開発については「当社でコンビニ利用者の購買データを分析した際、一定の価格帯において壁がある結果を受け、カップ麺のスタンダードな商品はレギュラー150円、大盛り198円をターゲットに設定。昨年冬、レギュラーは従来品をブラシュアップして新価格のラインアップを投入した」。
直近では「ファミマル」ブランドで好調な198円ラインを拡充。23年3月に「やみつき濃厚 スタミナラーメン」、4月に「横浜家系 豚骨醬油ラーメン」「ねぎどっさり 豚骨ラーメン」を加え、6品体制(他にスポット品あり)とした。

今後に向けては「現在の市場は価格に見合った価値や商品コンセプトが従来にも増して重要になっている。NB・PBとも売れ筋の定番品をしっかりと販売しながら、訴求力の強い新商品も展開していきたい」とした。