
日本アクセスの服部真也社長は「マーケットインの発想で業界全体を盛り上げ、需要開拓につなげたい」と開催の狙いを改めて説明。直近の食品流通業界については「人流回復の追い風もあって小売業界も回復しているが、コスト上昇などが依然厳しい状況。若年層獲得・高齢者向けの市場開拓・付加価値ある魅力的な商品づくりが一層求められる」とし、業界一丸で取り組む姿勢を示した。
審査は一般消費者から選ばれた200人が行った。各部門1位のメーカーの声として、ハウス食品「ソイーネ 豆腐サラダの素 柚子醤油味」担当者は「総合食品メーカーとして、スパイスや味づくりの力で日本の伝統食品の豆腐をもっと多くの方に楽しんでほしい思いで開発した」、イートアンドフーズ「大阪王将 羽根付き円盤餃子 PREMIUM」担当者は「並べる手間もないタイパを意識した商品。冷凍食品業界を一層盛り上げたい」とし、ロッテ「クーリッシュ Greenストロベリー」担当者は「昨年20周年を迎えた『クーリッシュ』で健康を意識した商品も受け入れられて、非常にうれしい」と語った。
(左から)服部真也社長(日本アクセス)、冨田博之社長(真誠)、佐々木淳一会長(日本アクセス)トレンド賞には各部門から計4品が選出された。味の素AGF「ブレンディ マイボトルスティック 華やかに香るジャスミンティー」担当者は「脱プラのエコ、経済性、簡便性、バラエティ性など価値を認めてもらえたのだと思う」、日清食品「完全メシ ぶたいか玉お好み焼き」担当者は「若年層中心の『隠れ栄養失調』や中年層の肥満、シニアのフレイルなど社会問題を解決したい思いで開発した。こうした商品が当たり前になるトレンドを作りたい、今回の受賞はその励みになる」と述べた。
淵之上明生執行役員は今後の消費トレンドとして、ヘルスケアとハイブリッド消費を挙げる。「ある時は早くて効率的、ある時は豊かで体験的と二極化している。