紙とデジタル、グラビアはどっちで見るべき?【グラビア美女画報...の画像はこちら >>

グラビア大好き女子の金髪りさ&とりのふたりが気になるグラビア美女やデジタル写真集について女子目線で語るコラム『グラビア美女画報~女子のためのグラビア講座』。

この連載も今回が最終回。

語るテーマは、グラビア。改めて原点に立ち返ります。

とり 「グラビア美女画報」の連載がスタートして早3年......。思えばいろいろありましたなぁ。

金髪 しんみり始まりましたね(笑)。

とり 連載がスタートしたのは2021年4月。

この年に中学校に入学したコが、この春、高校に入学したってことですよ! そう考えると青春を駆け抜けた感じがありますね。

金髪 何を言ってるんですか(笑)。

とり というのもですね、今回でこの「グラビア美女画報」最終回らしいんです。

金髪 えっ!? そうなの?

とり いやー、なんだかしみじみした気持ちになりますよね。だからってわけではないですけど、最後ですし、改めてグラビアについて語ってみませんか? テーマは"デジタル写真集の現在"。連載を始めた3年前と比べてみたら、週プレのグラビアも、デジタル写真集の在り方も、少しずつ変化してきているじゃないですか。

金髪 無理くり話が進んでいるけど(汗)......確かにそうですよね。「美女画報」で何回も取り上げてきたインフルエンサーの登場が増えたのもここ3年以内な気がするし、週プレのデジタル写真集は、もともと本誌グラビアのアザーカットをまとめるカタチで試験的にスタートしたわけだけど、今や本誌とは連動していないデジタルオリジナルの企画もドンドン動き始めているし。

とり デジタル写真集ならではの取り組みとして、動画データが付いた作品もよく見かけるようになりましたよね。

紙とデジタル、グラビアはどっちで見るべき?【グラビア美女画報】

金髪 紙の写真集にもメイキングムービーが収録されたDVDが付録として付いてくることがあるけど、デジタル写真集の動画データはスマホでそのまま映像が楽しめるのでスゴくラクだよね。

とり わざわざプレイヤーを用意しなくてもいいですからね。内容的にも、デジタル写真集の特性を活かして工夫されてきています。

たとえば、高田里穂さんの写真集『完成された未完成』のデジタル限定アナザーエディションには、スマホで見ることを想定したタテ動画が収録されていて、写真がいきなり動き始めるような仕掛けがされているんですよね。

金髪 数秒の短い動画だけど臨場感があっていいですよね。ぜひ、デジタル写真集を買ってみてもらいたいなぁ。あと、それでいうと、声優の鈴原希実さんのデジタル写真集『はじめてのひとり旅。』には録り下ろしボイスドラマが収録されていました。

紙とデジタル、グラビアはどっちで見るべき?【グラビア美女画報】

とり 声優さんらしい企画ですよね! もしかしたらいつの日か、写真を触ったら声で反応が返ってくるハイテクなデジタル写真集が誕生するのかもなぁ......。

ちなみに金髪さんは、デジタル写真集のどんなところに魅力を感じていますか?

金髪 写真の枚数を際限なく増やせるところじゃないですかね。データ量の問題はあるかもしれないけど、印刷のコストがかからない分、紙の写真集よりもページ数を増やすハードルは低いじゃないですか。今やネット上でたくさん写真が見られる時代。週プレ本誌に掲載されている5~6ページのグラビアだけでは物足りなさを感じるファンもいるだろうし、デジタル写真集のリリースはマストですよね。

とり なるほどなぁ。

金髪 とりさんはどう思うんです?

とり よく言われることですけど、手軽さですかね。

スマホの中だけで完結するから、グラビア誌や写真集を買うことに抵抗がある人でも、周りの目を気にせず買えるわけじゃないですか。そういう意味では、グラビアへの入り口を広げてくれているような気がします。

金髪 あー、それは確かにそうですね。

とり ただ、自分から聞いておいて何ですが、実は私、グラビアは紙で見たい派なんですよね。そもそものグラビアは、印刷としての魅力があるわけじゃないですか。ページを開いたときのドキドキ感は、なかなかデジタルで再現できるものじゃない。

スマホの中だけで完結できる手軽さも理解できるものの、何だかんだ紙の写真集や紙の雑誌が好きなので、本棚にズラーっと並んでいるのを見るだけで胸が躍っちゃうんですよ。

金髪 えーっ、さすがにかさばりません? 正直、私は紙の写真集を買う習慣があまりないんですよね。かつて大好きな元ハロー!プロジェクトの船木結ちゃんの写真集を10冊買ったことはあるけど、それも、1冊買うごとに結ちゃんと会えるイベントだったからで(笑)。

とり ひゃー! 逆に私はそういう買い方したことないです。スゴいなー。

金髪 思ってないでしょ!

とり アハハ。まぁ、私は写真集という"モノ"が好きなんだと思います。言ってしまえば写真集に限った話じゃないんですけど、紙やアナログのものって、経年劣化で独特の匂いがつくじゃないですか。あれを嗅ぐことで、時代の流れを感じるのがちょー好きなんですよね。

金髪 えっ、匂いフェチ?

とり まぁ、そんなところです(笑)。そんな匂いを求めてなのか(?)、私の周りには、一昔前の写真集を好んで手にする若いコがチラホラいるんですよ。デジタルには、どうやっても匂いはつかないですからね。出版不況と言われる世の中、紙の写真集が好きな自分にしてみれば希望みたいな話です。

金髪 最終回にして変態っぷりを前面に出してきましたね(笑)。まぁ、いろいろ話してきたけど、何より大切なのは、「私もグラビアに出たい」と女のコたちに思ってもらうことじゃないかな。そのためには、紙にしろデジタルにしろ、私たちが楽しみながら新しいことに挑戦し続けていかなきゃだよね。

とり この3年で変化があったように、また3年経てば、グラビアのカタチや楽しみ方が変わっているかもしれないですね。私はいまだに「紙の写真集が好き」とか言ってるかもしれないけど、まぁ、また気が向いたらお話ししましょうよ。

構成/とり