五輪が終わっても、まだまだ熱いバトルは続いている。

日本中を熱狂させた美女アスリートたちをめぐって、テレビ局や芸能プロダクションが激しい争奪戦を繰り広げているというのだ。


すでに現役引退を発表したバドミントンの潮田玲子(28歳)と、今年限りで引退濃厚な体操の田中理恵(25歳)はスポーツキャスター転身が既定路線。知名度と人気を考えれば芸能界でも活躍するのは間違いなさそうだが、テレビ局関係者からは「五輪で評価を下げた」という声も。民放キー局の中堅局員が話す。

「潮田さんは自身のブログに、交際中の恋人に向けたと思われるメッセージをアップしたでしょ? 影響力ある日本代表選手が、軽はずみにああいうことを書いてしまうのは正直いただけない。何をしでかすかわからないですし、ちょっとリスキーな印象がついた」

一方の田中理恵は、団体で8位入賞に貢献したものの、個人総合では16位と振るわなかった。

「あんなに平均台でしりもちを何度もつくとは思いませんでした。
芸能界は批判されることが多いのですが、メンタルが弱いのかなと心配です」(中堅局員)

そんなふたりを尻目に、評価をグンと上げた美女アスリートもいる。馬術の武田麗子(27歳)はそのひとり。別の民放局員が話す。

「彼女は武田薬品工業の創業者一族という話ですし、ルックスも清楚で品がある。スポンサーありきのテレビ局としては、のどから手が出るほど欲しい逸材ですよ」

そして、今回、テレビ局関係者だけではなく、マンガ家のやくみつる氏、上智大学文学部新聞学科の碓井(うすい)広義教授、芸能評論家の肥留間(ひるま)正明氏のお三方に、「芸能界に向いているアスリートは?」と尋ねたところ、全員が太鼓判を押した美女がいた。競泳で銀1、銅2、計3個のメダルを獲得した鈴木聡美(21歳)だ。


「夏目雅子(故人・女優)さんの再来ともいわれていますが、その評に違わぬ美形。メイク映えする顔立ちなので、テレビにはもってこいだと思います。大げさではなく、タレントとして10年にひとりの逸材」(やく氏)

「声優を目指しているというだけあって、非常に聞きやすい声をしていますね。インタビューではよどみなく話していますし、頭の回転も速い。キャスターとしてすぐに活躍できる」(碓井氏)

肥留間氏は鈴木聡美とともに、競泳で2個の銅メダルを獲得した寺川綾(27歳)もプッシュ。

「メダリストとして脚光を浴びていますが、過去には北京五輪の代表選考会で落選するなどの苦労もしている。
美人でありながら、泥くさい部分もあり、その振り幅の大きさが魅力ですね」

そのほかでは、引退が濃厚なレスリングの浜口京子(34歳)はどうか。タレント性は申し分なさそうだが。

「彼女はキャスターよりもグルメリポーター向き(笑)。個人的には、ご両親と3人でトリオ漫才を見せてほしい」(やく氏)

親子鷹として忘れてはいけないのが、重量挙げ48kg級で銀メダルを獲得した三宅宏実(26歳)。

「五輪後に親子で『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)に出演していましたが、お互いにボケたり、ツッコんだり、息がピッタリで漫才のようでした(笑)。芸能プロに所属して活動するようになったら、かなり面白いかもしれないですね」(碓井氏)

これまでも五輪後にキャスターやタレントに転向したアスリートは数多くいた。
だが、成功を収められたのは、ほんのひと握りだろう。何が明暗を分けたのか。肥留間氏はこう話す。

「バラエティに出て、芸人にイジられるようになったら終わりだと思います。笑われることで過去の栄光は汚され、ひいては自身の格が落ちてしまう。完全にタレントになるのではなく、もともとの競技とつながりを持ち続け、元アスリートという立場を忘れないでほしいですね」

果たして、生き残るのは?

(取材・文/高篠友一、撮影/井上太郎)

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