利用者が急増しているFacebook。仕事の関係者が「友達申請」を求めてくる場合も多く、登録したところで、どこまで交流すればいいのか、判断に迷うこともしばしばだ。
『Facebookで就活に成功する本』(自由国民社)の著書があるライターの高橋暁子氏に、Facebookの活用法を伝授してもらう。

まず最初に聞きたいのが、上司の投稿には必ず“いいね!”をするべきなのかということ。

「とんでもない! 画面上の投稿は随時更新されます。すべてに“いいね!”をつけていたら、こいつ、いつ仕事してるんだ、ということになる。自分がFacebookを見ているときに気に入った投稿があれば、“いいね!”をつければいいのです」

その際、何かポイントはあるのだろうか。

「“いいね!”をつけるときにはコメントを添えるといいですね。
そうすれば自分のアイコンが相手に表示されますが、ただの“いいね!”だと、たくさんついた場合には何名が“いいね!”しましたとしか伝わりません。

上司の投稿が子供の話ばかりでウンザリだ、という人も多いようだが……。

「上司が普段見せない父の側面を見せることは、親しみもわくし、悪いことでありません。でも、いつも子供のことばかりでは見ているほうもウンザリするので、運動会、誕生日などのポイントに絞ってやるのがいいでしょう」

同様に、食べ物の話題ばかりというパターンも多いが……。

「食べ物も“いいね!”がつきやすい、いい話題なのですが、投稿するときは、ただ“おいしかった”ではなく、このお店は商談向きだとか、Wi-Fiが使えるとか、見ている側にとって有益な情報を加えると感謝されますね」

それでは、投稿の頻度はどのくらいが望ましいのだろうか。

「連続投稿したら目立つというものではありません。
基本的には、一日2、3回、6時間くらいは間隔をあけて投稿するのがいいでしょう。そうすれば、あなたの投稿ばかりがタイムラインを占領してウザがられる、ということはなくなります」

その場合、トピックはどんな内容にするべきか?

「話題は趣味のこと、『学生時代アメフトをやっていた』など、自分という人間を印象づけるものならなんでもいいのです」

それでは、親しくなりたい上司にいきなり友達リクエストを出してもいいのだろうか。

「もちろんです。ただ、その場合、メッセージを添えて出すのが礼儀だと思います」

世の中には、名刺交換した相手に手当たり次第に友達リクエストを出す人もいるようだが……。

「それは感心しません。Facebookの友達の上限は5000人ですが、自分の画面にある人の投稿が登場する頻度は、自分がその相手の投稿に“いいね!”やコメントをつけた回数など、相手への関心度が反映される、そういうアルゴリズムになっているのです。
大切なのは友達の数ではなく、互いの結びつき方なんですね」

Facebookのコツをつかんで、社会人にふさわしい使い方を身につけよう。

(取材・文/戎 小次郎)

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