バルセロナに所属するポーランド代表FWロベルト・レヴァンドフスキが、チームの戦術・プレースタイルに関して時代に応じた変化の必要性を訴えた。9日、スペイン紙『マルカ』がコメントを伝えている。


 2000年代後半から2010年代にかけて、欧州で無類の強さを誇り、数々のタイトルを手にしたバルセロナ。細かいパスワークを起点にボール保持率を極限まで高める同クラブのスタイルはティキ・タカと呼ばれ、その美しく攻撃的なサッカーは欧州だけでなく世界を席巻し、多くの人々を魅了した。

 あれから約10年、現在バルセロナの指揮官を務めているのは、セルヒオ・ブスケツやアンドレス・イニエスタ(現:ヴィッセル神戸)と共にティキ・タカの中核を担っていたシャビ・エルナンデス。同監督の就任により、かつての美しきスタイルの復活にも期待が寄せられたが、当時のようなフットボールが見られる試合は少ないのが現状だ。

 今シーズン、ラ・リーガで首位を快走するバルセロナは、前線からのハイプレスや鋭いサイド攻撃、そして堅守が目立つチームとなっている。そうした中、昨夏にバイエルンから加入したレヴァンドフスキはセンターフォワード(CF)を主戦場に得点源としての役割を完遂。
ここまで公式戦31試合に出場し25ゴールをマークしている。

 そんなレヴァンドフスキが、この度バルセロナの戦術・スタイルについて言及。クラブの公式雑誌のインタビューに応じた同選手は、ティキ・タカについて触れた上で、戦術やプレースタイルは時代に応じて変化していくべきであるとの主張を展開した。

「バルセロナのDNAは、常に良い試合をするということだ。しかし、サッカーは時代と共に変化していくものだ。僕たちはその変化に適応していかなければならない。
10年前のバルセロナのサッカー、つまりティキ・タカも現在では機能しないかもしれないよ」

 続けて、レヴァンドフスキは終盤戦に差し掛かりつつある今シーズンの戦いについてもコメント。「チームは正しい方向に進んでいると思う。残りのシーズンですべてが可能だと信じなければならない。今はラ・リーガとコパ・デル・レイ(国王杯)に集中しているよ」とタイトル獲得への意気込みを示した。